「常に考える」を標語に、社員の主体性や提案力をぐんぐん引き出すユニークな社風で、「日本一社員が幸せな会社」と称される未来工業(岐阜県)。全国に営業所や工場を有し、グループ全体の社員数は約1,200名、2024年3月期決算の売り上げは約440億円、経常利益70億円という電気・設備資材メーカーの雄である。創業者のご子息として同社を牽引してきた相談役の山田雅裕氏に、社員、組織の持てる力を発揮させていく要諦についてお話しいただいた。
未来工業相談役
山田雅裕
やまだ・まさひろ
昭和38年岐阜県生まれ。大学卒業後、未来工業に入社。松本営業所長、製造企画課長、山形工場長、監査室長などを歴任する。平成20年に子会社・神保電器に出向し社長に就任。経営再建に取り組み、24年には最高益を達成。25年未来工業の代表取締役社長。令和6年より現職。