2022年12月に日本の海の防衛を担う重職である海上幕僚副長に就任し、今年(2023年) 7月には初の著書となる『海軍兵学校長の言葉』を上梓した海将の真殿知彦氏。明治から昭和に至る激動の時代に、近代的な海軍建設とその人材育成に心血を注いだ海軍兵学校の歴代校長の言葉や生き方には、いまの私たちが学ぶべき点が多くあると言う真殿氏に、自身の体験や同書を紐解きながら、深刻な内憂外患に直面する日本に求められるリーダーの条件を語っていただいた。
海将・海上幕僚副長
真殿知彦
まどの・ともひこ
昭和41年千葉県生まれ。平成元年防衛大学校を卒業後、海上自衛隊入隊。第2飛行隊長、第1航空隊司令、海上幕僚監部防衛課長、第2航空群司令などを経て、28年海上自衛隊幹部候補生学校長。29年統合幕僚監部防衛計画部副部長、30年横須賀地方総監部幕僚長。令和2年海上自衛隊幹部学校長。4年より海上幕僚副長に就任。著書に『海軍兵学校長の言葉』(三和書籍)。