「サワンは、私の屋根の頂上に立って、その長い首を空に高く差し伸べ、彼としてはできるかぎり大きな声で鳴いていたわけなのです」井伏鱒二『屋根の上のサワン』——どんなに手塩をかけて育てた我が子も、いつかは羽ばたいていく日がやってきます。そこには孤独と寂しさが伴うものですが、人生において出会いと別れは必然なものです。その苦しみに耐える時、親も子も大きく成長していくことを忘れてはいけません。
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国際コミュニオン学会名誉会長
鈴木秀子
すずき・ひでこ
東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。聖心女子大学教授を経て、現在国際文学療法学会会長、聖心会会員。日本にエニアグラムを紹介。著書に『自分の花を精いっぱい咲かせる生き方』『幸せになるキーワード』(共に致知出版社)『死にゆく人にあなたができること』(あさ出版)など。最新刊に『機嫌よくいれば、だいたいのことはうまくいく。』(かんき出版)。