日本史に残る江戸城無血開城に大きな功績を果たした西郷隆盛(南洲)と山岡鉄舟。この二人の英傑が出逢わなければ明治維新の大業は決して成らなかっただろう。山岡鉄舟の評伝を刊行した作家の小島英記氏と、西郷隆盛を曾祖父に持つ西郷隆夫氏に、その二人の英傑の生き方、いまなお私たちを惹きつけてやまない人間力の源泉を縦横に語り合っていただいた。
作家
小島英記
こじま・ひでき
昭和20年福岡県生まれ。早稲田大学政治学科卒業。日本経済新聞パリ特派員、文化部編集委員などを経て作家活動へ。剣道を一刀流中西派の故・高野弘正宗家に師事、七段允許。『評伝横井小楠』(藤原書店)『幕末維新を動かした8人の外国人』(東洋経済新報社)『山岡鉄舟』(日本経済新聞出版社)など著書多数。
ナンシュウ社長
西郷隆夫
さいごう・たかお
昭和39年兵庫県生まれ。鹿児島市在住。中京大学法学部法律学科卒。㈱ナンシュウ社長。ツアーガイド・旅行企画・各種講演などの活動を通して、鹿児島の観光と西郷隆盛の実像を広める活動に取り組んでいる。著書に『西郷隆夫の「一点」で囲む』(ジャプラン、高岡修監修)などがある。