東京2020オリンピックで惜しくも10位に終わったバレーボール女子日本代表チームを復活させるべく、5年ぶりに代表監督に復帰した眞鍋政義氏。同大会オリンピックにてメダルラッシュに沸いた柔道全日本女子を「準備力」をテーマに率いてきた増地克之氏。今年(2024年)開催されるパリオリンピックに向けて情熱を燃やすお二人に、世界の舞台で勝利を掴む人材・組織を育てる要諦、目指すべき指導者のあり方を語り合っていただいた。
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バレーボール女子日本代表チーム監督
眞鍋政義
まなべ・まさよし
1963年兵庫県生まれ。中学からバレーボールを始める。大阪商業大学に進学後、1985年に神戸ユニバーシアードで金メダルを獲得、日本代表メンバーに初選出され、ソウルオリンピックに出場する。入社した新日本製鐵では選手兼監督として活躍し、リーグ優勝を経験。イタリア・セリエAのパレルモでプレーした後、旭化成、パナソニックで活躍。2005年現役引退後には女子チームである久光製薬スプリングスの監督に就任し、2年目でチームをリーグ優勝に導く。2009年に女子日本代表の監督に就任し、2010年世界選手権では32年ぶりのメダル、2012年のロンドンオリンピックでは28年ぶりの銅メダルを獲得。2022年より5年ぶりに代表監督に復帰し、現在に至る。
柔道全日本女子監督
増地克之
ますち・かつゆき
1970年三重県生まれ。警察官だった父の影響で、小学生4年生から地元の道場で柔道を始める。高校3年時に個人戦重量級でインターハイへ出場。高校卒業後は筑波大学に進学、在学中に全日本柔道選手権大会に初出場を果たし、以後、重量級のトップ選手として活躍を続ける。1994年全日本選抜体重別選手権95kg超級優勝(2連覇)。同年アジア競技大会(広島)無差別級優勝。1996年新日本製鐵に入社し、全日本実業柔道団体対抗大会で三度の優勝に貢献。2001年同社を退職後は、桐蔭横浜大学柔道部監督、筑波大学柔道部監督を経て、2016年全日本柔道女子代表監督に就任。東京2020オリンピックでは7階級のうち6階級にメダルをもたらす。