今年の年頭、日本中に衝撃をもたらした能登半島地震。復旧半ばの現地に、1日も早く平穏な生活が戻ってくることを祈らずにはおられない。佐々木孝寿氏と上村晋一氏もまた、それぞれ東日本大震災と熊本地震で被災し、失意のどん底に突き落とされた体験を持つ。2人はかつてない危機からいかに立ち直ったのか。実体験から学ぶ、絶望を希望に転じる歩み方。
ヤマサコウショウ社長
佐々木 孝寿
ささき・たかとし
昭和40年宮城県生まれ。東北学院大学経済学部卒業。東京の水産卸会社を経て、平成6年ヤマサコウショウに入社。21年同社社長に就任。
熊本大地震によって大きな被害を受けた阿蘇立野病院
阿蘇立野病院理事長
上村晋一
うえむら・しんいち
昭和40年熊本県生まれ。久留米大学医学部を卒業後、癌研究会付属病院、熊本大学第一外科などを経て、平成12年に医療法人社団順幸会阿蘇立野病院へ戻る。19年同院院長。26年同院理事長に就任。