「痩蛙 まけるな一茶 是に有」「春風や 牛に引かれて 善光寺」など、耳馴染みのよい名句で知られる俳人・小林一茶。65年で2万句を産み落としたその生涯は悲愁に始まり、悲愁のうちに終わっている。自らも長く一茶の句を愛誦し、この度弊社より名句集を上梓する齋藤孝教授が、稀代の俳人の足跡、出版に込める思いを語る。
明治大学文学部教授
齋藤 孝
さいとう・たかし
昭和35年静岡県生まれ。東京大学法学部卒業。同大学院教育学研究科博士課程を経て明治大学文学部教授。著書に『国語の力がグングン伸びる1分間速音読ドリル』『齋藤孝の小学国語教科書 全学年・決定版』など多数。最新刊に『心を軽やかにする小林一茶名句百選』(いずれも致知出版社)がある。