第5回WBCで3大会ぶり3度目の世界一を掴んだ侍ジャパン。同チームの扇の要としての活躍が記憶に新しい甲斐拓也捕手は、育成選手からプロ入りし、苦節を経て史上初の記録を打ち立ててきた人物だ。幾多の恩師と書物を通じて交わり、自己鍛錬してきた軌跡を追う。
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福岡ソフトバンクホークス選手
甲斐拓也
かい・たくや
平成4年大分県生まれ。楊志館高校卒業後、育成ドラフト6位で23年福岡ソフトバンクホークス入団。25年支配下登録。29年開幕一軍入り、育成出身捕手として史上初のゴールデングラブ賞、30年育成出身選手初の日本シリーズ最高殊勲選手賞(MVP)受賞。令和5年第5回WBCでも主戦捕手として世界一に貢献。