五木寛之氏92歳、帯津良一氏89歳。片や希代のベストセラー作家として、片やホリスティック医学の第一人者として、それぞれの道をいまもなお第一線で走り続けている。2人の活力の源、そして長きにわたる人生行路を通じて見えてきたものは何か。共に90の坂に差しかかった2人が縦横に語り合う、老病死を乗り越える人生の秘訣。
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作家
五木寛之
いつき・ひろゆき
昭和7年福岡県生まれ。生後まもなく朝鮮に渡り、戦後引き揚げる。27年早稲田大学露文科入学。32年中退後、PR誌編集者、作詞家、ルポライターなどを経て、41年『さらばモスクワ愚連隊』で小説現代新人賞、42年『蒼ざめた馬を見よ』で直木賞、51年『青春の門・筑豊篇』ほかで吉川英治文学賞を受賞。また英文版『TARIKI』は平成13年度『BOOK OF THE YEAR』(スピリチュアル部門)に選ばれた。14年菊池寛賞を受賞。22年に刊行された『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞。日本藝術院会員。
帯津三敬病院名誉院長
帯津良一
おびつ・りょういち
昭和11年埼玉県生まれ。36年東京大学医学部卒業。東京大学医学部第三外科医局長、都立駒込病院外科医長を経て、57年帯津三敬病院を開業。平成16年帯津三敬塾クリニックを開設。体だけでなく、心と命も含めた人間まるごとを診るホリスティック医学を提唱。著書に『素晴らしき哉、80代』(ワニブックス)、『人生100年時代を楽しく生きる』(春陽堂書店)『ときめいて大往生』(幻冬舎)など多数。