日本発の2種類の画期的な新薬がアトピー性皮膚炎に苦しむ世界中の人々を救っている──。従来のステロイド性治療薬には副作用があり、数多くの研究者たちが創薬を試みるも、悉く失敗する冬の時代が長く続いたという。そんな困難な研究開発に並々ならぬ執念と創意を注いできたのが、京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授・椛島健治氏、56歳。世界に先駆けて金字塔を打ち立てることができたのはなぜか。これまでの道のりを辿りつつ、その原点や転機、思考と行動の習慣、独創的なアイデアを生み出す秘訣、自身を突き動かす使命感に迫った。
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京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授
椛島健治
かばしま・けんじ
昭和45年岐阜県生まれ、北九州育ち。平成8年京都大学医学部卒業。医学博士。横須賀米海軍病院、京都大学、ワシントン大学、カリフォルニア大学サンフランシスコ校、産業医科大学などでの勤務を経て、27年京都大学大学院医学研究科皮膚科学教授。シンガポールA*Starシニア主任研究員(兼任)。日本皮膚科学会賞、免疫学会賞、日本学術振興会賞、文部科学大臣表彰などを受賞。近著に『人体最強の臓器 皮膚のふしぎ』(講談社)。