人の心の荒みをなくすため、55年にわたり掃除の実践を続け、世界的な運動へと発展させた鍵山秀三郎氏。その鍵山氏の薫陶を受け、自らの主宰する青年塾を通じ志の高い国づくりに奮闘する上甲 晃氏。ともに実践を通じてこの国の現状をつぶさに見てきたお二人に、日本が直面する問題と、時代を担う人々に託す思いを語り合っていただいた。
鍵山秀三郎
日本を美しくする会相談役
かぎやま・ひでさぶろう
昭和8年東京都生まれ。27年疎開先の岐阜県立東濃高等学校卒業。28年デトロイト商会入社。36年ローヤルを創業し社長に就任。平成9年社名をイエローハットに変更。10年同社相談役となり、22年退職。創業以来続けている掃除に多くの人が共鳴し、近年は掃除運動が内外に広がっている。日本を美しくする会相談役。著書に『凡事徹底』『あとからくる君たちへ伝えたいこと』など多数。最新刊に『志を継ぐ』(いずれも致知出版社)がある。
志ネットワーク代表
上甲 晃
じょうこう・あきら
昭和16年大阪府生まれ。40年京都大学卒業と同時に松下電器産業(現・パナソニック)入社。広報、電子レンジ販売などを担当し、56年松下政経塾に出向。理事・塾頭、常務理事・副塾長を歴任。平成8年松下電器産業を退職、志ネットワーク社を設立。翌年、青年塾を創設。著書に『志のみ持参』『志を教える』など多数。最新刊に『志を継ぐ』(いずれも致知出版社)がある。