連載 20代をどう生きるか
二十代をどう生きるか
  • 一幸庵店主水上 力

20代は感性を磨け

開業から48年にわたりお客様から愛され続け、国内外の料理人がこぞって見学に訪れる東京・茗荷谷のお菓子調進所「一幸庵」。店主の水上力氏は喜寿を迎えるいまなお厨房に立ちながら、世界のトップパティシエとのコラボレーションにも精力的に取り組み、仕事に余念がない。氏の菓子づくりに懸ける情熱はいかにして育まれたのか。修業時代を振り返っていただき、菓子職人としての原点に迫る。

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    一幸庵店主

    水上 力

    みずかみ・ちから

    昭和23年東京都生まれ。江戸菓子屋の四男として育つ。京都・名古屋で約5年間、菓子職人としての修業を積み、52年東京・茗荷谷に「一幸庵」を開店。「エコール・ヴァローナ 東京」や「ジャン・シャルル・ロシュー」といった国際的なパティスリーメゾンとのコラボを積極的に行う。著書に『IKKOAN 一幸庵 72の季節のかたち』(青幻舎)など。