大阪・吹田の地で少年野球指導を続けて50年。〝おばちゃん〟の愛称で親しまれる棚原安子さんは5人の子育ての傍ら、これまで1,200人の指導に携わってきた。82歳を迎えた現在も自らグラウンドに立ち続けている。「社会で生きていく力を身につける」——運鈍根をベースとした教育を貫いてきた棚原さんに、子育てに懸ける想いを伺った。
山田西リトルウルフ指導者
棚原安子
たなはら・やすこ
昭和15年大阪府生まれ。実業団でソフトボール選手として活躍した後、47年に吹田市で夫と共に少年野球チーム「山田西リトルウルフ」を立ち上げる。以来50年間、1200人以上の子供たちの指導に携わってきた。4男1女の母。著書に『親がやったら、あかん!』(集英社)がある。