「六十七十は はなたれこぞう おとこざかりは 百から百から」。この気迫に満ちた言葉を実証するかのように、107歳で世を去るまで仕事に打ち込み続けた不世出の彫刻家・平櫛田中。生涯に世に送り出した作品は数百点にも上るという。その尽きることのないエネルギーの源と、知られざる横顔について、田中の令孫・平櫛弘子さんに伺った(写真©小平市平櫛田中彫刻美術館)。
小平市平櫛田中彫刻美術館館長
平櫛弘子
ひらくし・ひろこ
昭和15年生まれ。彫刻家・平櫛田中の孫。千葉大学園芸学部卒業。昭和59年に東京都・小平市に平櫛田中の旧宅を公開し、「小平市平櫛田中館」(現「小平市平櫛田中彫刻美術館」)として開館、相談役に。平成18年館長に就任。