『致知』の新春特別講演会を1月18日、東京プリンスホテルで開催した。今回の講演会には、茶道裏千家の千玄室大宗匠と、一昨年(2023年)WBCの大会で侍ジャパンを世界一に導いた栗山英樹元監督(以下、監督)に講演をいただいた。
千玄室大宗匠は101歳。規定の1時間、大宗匠は全く年齢を感じさせないお姿で立ったまま、「生きる力」を演題に力強くお話しされ、会場の1,300人の人たちを魅了した。
千利休を始祖とする名門に生まれ、幼少年期より徹底した修養の日々を過ごしてきたその集積がその人格を形成されているのだろうと思った。「人間学の結論は最高の教育を受けた人間もその後の自己陶冶をなくしては立派な人間になれない。各人の自己陶冶によってのみ、大業も成し得る」とは安岡正篤師の言だが、大宗匠は101歳のいまも自己陶冶に努めているのだ。
栗山監督の話も会場を感動に包んだ。