生きている限り、試練はやってくる。それを運命と諦めて逃げるか、受け止めて前に進むか。1,300年の古刹・薬師寺で、歴代住職が成し得なかった白鳳伽藍復興を完遂した高田好胤和上。その法脈を継ぎ、法話行脚を続ける大谷徹奘師は、運命、命をどう運ぶかは自分次第だと言う。誰にも与えられた、しかし限られたこの命を、どう自分のものとして生きるか――。
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法相宗大本山薬師寺 執事長
大谷徹奘
おおたに・てつじょう
昭和38年浄土宗重願寺(東京都江東区)に二男として生まれる。高校在学中の17歳の春、薬師寺住職・高田好胤の誘いを受け出家。龍谷大学大学院修士課程修了。平成11年より「心を耕そう」をスローガンに法話行脚を始める。15年薬師寺執事。副執事長を経て令和元年より現職。奈良少年院・大阪矯正管区篤志面接委員。『人生はいつだって自問自答』『幸せの法則』(共に小学館)ほか著書多数。