昨年(2015年)末、日本とトルコの友好125周年を記念して制作され、両国で大ヒットした映画『海難1890』。1890年に起きたエルトゥールル号遭難事件と1985年のテヘラン邦人救出劇の顚末を描いた作品である。故郷・和歌山を活性化したいとの思いで、映画化に向けて奔走した西廣真治氏に、時空を超えて受け継がれる恩送りの真実の物語と、そこからいま私たちが学ぶべきことについて語っていただいた。
ちひろ社長、和歌山県倫理法人会会長
西廣真治
にしひろ・しんじ
昭和45年和歌山県生まれ。平成7年同志社大学法学部政治学科卒業後、日興證券(現・SMBC日興証券)入社。大阪、東京、ロンドンなどで活躍し、14年父親が経営する日本料理店「ちひろ」を継ぐ。24年NPO法人「エルトゥールルが世界を救う」設立に携わり、理事に就任。和歌山県倫理法人会会長も務める。