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その表記の難解さゆえに久しく読まれることのなかった『古事記』。その解読を実に35年掛かりで成し遂げ、本書を1,000年の眠りから目覚めさせたのが本居宣長である。宣長は終生医師として生計をたてながら、『古事記伝』全44巻を遂に完成させ、日本史にその名を刻んだ。この偉業へと至る道筋から何を学ぶべきなのか、このたび弊社より『宣長にまねぶ」を上梓された本居宣長記念館館長の吉田悦之氏に紐解いていただいた。
本居宣長記念館館長
吉田悦之
よしだ・よしゆき
昭和32年三重県松阪市生まれ。55年國學院大學文学部卒業後、本居宣長記念館研究員などを経て、平成21年同記念館館長に就任。公益財団法人鈴屋遺蹟保存会常任理事を務める。宣長研究は学生時代から換算すると約40年に及ぶ。著書に『日本人のこころのことば 本居宣長』(創元社)『本居宣長の不思議』(本居宣長記念館)、編著に『21世紀の本居宣長』(朝日新聞社)『本居宣長事典』(東京堂書店)など。