現代の心理療法を確立したアルフレッド・アドラー、マネジメントの父と称されるピーター・ドラッカー。近年注目を集めているこの2人は、生前交流こそなかったものの、出自や人間観、思想、学問的アプローチなど、通底する部分が多い。それぞれの偉人に私淑し、その教えを伝承する岩井俊憲氏と佐藤等氏が語り合う人間学談義は、ストレス社会や多様性社会とも言われる現代社会をいかに生くべきかのヒントが鏤められている。
ヒューマン・ギルド社長、アドラー心理学カウンセリング指導者
岩井俊憲
いわい・としのり
昭和22年栃木県生まれ。45年早稲田大学卒業後、外資系企業に勤務。人事課長、総合企画室課長などを歴任。60年ヒューマン・ギルドを設立、代表取締役に就任。アドラー心理学に基づくカウンセリング、研修、講演、執筆を手掛ける。中小企業診断士。著書は『アドラー流リーダーの伝え方』(秀和システム)など50冊を超える。
佐藤等公認会計士事務所所長、ドラッカー学会理事
佐藤 等
さとう・ひとし
昭和36年北海道生まれ。59年小樽商科大学商学部商業学科卒業。平成2年公認会計士試験合格。佐藤等公認会計士事務所開設。14年同大学大学院商学研究科修士課程修了。主宰するナレッジプラザの研究会として「読書会」を800回にわたって開催。編著に『実践するドラッカー』シリーズ(ダイヤモンド社)などがある。