「NOBU」と「すし善」——。ともに各界の大御所から愛される名店である。世界五大陸に日本食レストランを展開する松久信幸氏と、〝北の迎賓館〟の異名を取る寿司店を45年経営する嶋宮 勤氏は、いかにしてそれぞれの店を育ててきたのか。2人のプロフェッショナルが語り合う、「一筋の道を歩み続けて摑んだもの」「一流の条件」「人生の闘いに勝つ秘訣」とは何か。
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NOBU&MATSUHISAオーナーシェフ
松久信幸
まつひさ・のぶゆき
昭和24年埼玉県生まれ。東京・新宿「松栄鮨」で修業した後、ペルー、アルゼンチン、アラスカのレストランで経験を積む。62年ロサンゼルスに「MATSUHISA」を開店。その後、「NOBU」をニューヨーク、ロンドン、東京など世界各地に展開する。平成25年ラスベガスに「NOBU Hotel」をオープン。著書に『お客さんの笑顔が、僕のすべて!』(ダイヤモンド社)など。
すし善社長
嶋宮 勤
しまみや・つとむ
昭和18年北海道生まれ。中学卒業後、小樽から単身上京し、銀座や札幌の寿司店で修業を積む。46年札幌に「すし善」を開店。60年札幌郊外の円山公園に2店舗目を出店し、本店とする。以後、札幌を中心に展開し、「北の迎賓館」と呼ばれる名店に育て上げた。平成20年厚生労働省より「現代の名工」として表彰され、23年黄綬褒章を受章。28年農林水産省より「日本食普及の親善大使」に任命される。