そこには青しかない──。ダイバーが漆黒の海底から水面に戻る刹那、そこには宝石のように美しい青一色の世界が広がるという。国内唯一のプロ・フリーダイバーとして、素潜りで推進115メートルのアジア記録を打ち立てた篠宮龍三氏に、海に魅せられた競技人生を語っていただいた。
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プロ・フリーダイバー
篠宮龍三
しのみや・りゅうぞう 昭和51年埼玉県生まれ。大学卒業後、会社勤務の傍らフリーダイビングを始める。平成16年国内唯一のプロフリーダイビング選手になる。22年バハマにて現アジア記録となる水深115メートルに到達。28年に現役引退し、現在はダイビング・スクールや海外ツアー、大会等の運営を手掛けるとともに、海洋保護を訴える様々なイベントのプロデュースも行っている。著書に『心のスイッチ』(竹書房)『素潜り世界一』(光文社新書)など。