宝塚歌劇団のトップスターとして活躍後、演劇や歌を中心に様々なステージに立ちながらも膠原病をはじめ幾多の難病に打ち克ってきた安奈 淳さん。女優として数々のテレビドラマや映画に出演する傍ら、子育て中に突然見つかった乳がん、そしてその後発症したうつ病を乗り越えた音無美紀子さん。「病をしたからいまがある」と当時を笑顔で振り返るお二人の話には、病に限らず、逆境や試練に直面した際の心の持ち方のヒントが詰まっている。
女優
安奈 淳
あんな・じゅん
昭和22年大阪府生まれ。本名は富岡美樹。40年宝塚歌劇団に入団し、星組・花組の男役トップスターに。50年『ベルサイユのばら』のオスカル役を演じ、第1期ベルばらブームを築く。53年30歳で退団後、持ち前の演技力と歌唱力を活かし舞台などで活躍。平成12年に膠原病となり生死の境を彷徨い、長い闘病期間を経て奇跡的に復帰。著書に『70過ぎたら生き方もファッションもシンプルなほど輝けると知った』(主婦の友社)など。
18歳の頃の安奈 淳さん
女優
音無美紀子
おとなし・みきこ
昭和24年東京都生まれ。41年劇団若草に入団し、42年17歳の時に『でっかい青春』でドラマデビュー。46年TBSテレビ小説『お登勢』の主演で一躍脚光を浴び、数々の映画、TVドラマ、舞台、CMで活躍。62年乳がんを患い左乳房を全摘出。その後、うつ病にも苦しむが家族の支えによって立ち直る。著書に『がんもうつも、ありがとう! と言える生き方』(青春出版社)など。