生誕260年を迎えるいまもなお、多くの人々の心を魅了してやまない葛飾北斎。その影響力は、日本のみならず世界へも広がっている。90歳で亡くなる最期の最期まで創作意欲を燃やし、まさに「人生は常にこれから」の気概で歩み続けた葛飾北斎の生涯と魅力を、長年、北斎に向き合ってきたすみだ北斎美術館館長・橋本光明氏に紐解いていただく(葛飾北斎「富嶽三十六景 神奈川沖浪裏」すみだ北斎美術館蔵)。
すみだ北斎美術館館長
橋本 光明
はしもと・みつあき
昭和20年東京都生まれ。千葉大学教育学部卒業後、同大学教育学部附属小学校教諭、同大学教育学部講師併任、筑波大学附属小学校教諭、信州大学教授、同大学教育学部附属長野中学校校長などを歴任。現在名誉教授。長野県信濃美術館・東山魁夷館館長などを務める。