日本を代表する民間警備会社であるALSOKの代表として日本の安全を守るとともに、スポーツ選手を起用したユニークなCMなどで社業を発展させてきた村井 温氏。ロンドンオリンピックで男子柔道金メダルゼロに終わった日本柔道を再建し、リオオリンピック全7階級メダル獲得という史上初の快挙を成し遂げた全日本柔道男子代表監督の井上康生氏。それぞれの分野で目覚ましい結果を残してきた両氏に、人生の歩みとともに、内発力を高め、強い人材、組織をつくる要諦について縦横に語り合っていただいた。
ALSOK会長兼CEO
村井 温
むらい・あつし
昭和18年大阪府生まれ。41年東京大学卒業後、警察庁入庁。富山県、熊本県、福岡県警察本部長、中部管区警察局長などを歴任し、平成8年退官。預金保険機構理事を経て10年ALSOK副社長、13年社長などを経て24年より現職。
全日本柔道男子代表監督
井上康生
いのうえ・こうせい
昭和53年宮崎県生まれ。平成9年東海大学入学。11年バーミンガム世界選手権大会100キロ級優勝を皮切りに、12年シドニーオリンピック柔道100キロ級金メダル、13年全日本選手権大会100キロ級で優勝し、3冠王者に輝く。同年東海大学卒業。東海大学大学院体育学研究学科体育学専攻修士課程修了後、ALSOK入社。20年現役引退。東海大学柔道部副監督などを経て、24年11月より全日本柔道男子代表監督に就任。リオオリンピックで史上初の全7階級メダル獲得を達成。