2016年12月号
特集
人を育てる
インタビュー②
  • 人材教育家井垣利英

人は生きている間に
生まれ変われる

人間力を
磨き高める
要諦

人材教育家・井垣利英さん。自身が主宰する女性向け自分磨きスクールや、大企業をはじめ数多くの企業での社員研修を通じて、これまで数万人を指導してきた。20代の頃から一流経営者の薫陶を受け、その教えを素直に実践することによって摑んだ「人間力を磨き高める要諦」とは——。

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生徒に見られた驚くべき変化

──井垣さんは講座や研修、出版活動を通じて、多くの方々の人生を好転させているそうですね。

私は14年前から、女性を対象にした自分磨きのスクールを経営しておりまして、その受講生が北海道から沖縄まで、海外の人たちも含めて3,000人以上います。
年齢は18歳から70歳まで、職業も経営者、キャリアウーマン、派遣社員、専業主婦、学生と実に幅広く、マナー、話し方、プラス思考、モチベーション、メイク、立ち居振る舞いなど、内面と外見をトータルで磨き、自信をつけて、素敵になるための講座を主宰しているんです。
また、スクールの他に、企業での社員研修もやっていますので、そちらを合わせると数万人の方をこれまで指導してきたことになりますね。スクールと社員研修を年間100本ほど手掛けています。

──仕事を通じて、最近どんなことを実感していますか。

人は生きている間に生まれ変われるということですね。これはたくさんの生徒さんたちを見て思います。もちろん一人だけでは無理ですよ。まず素晴らしい師匠と出逢えるかどうか。あとは本人の努力と行動ですね。どんなに素晴らしい師匠と出逢っても、そのアドバイスを実行しなければ何の意味もありませんから。
能力が高かったとしても、行動しなかったら何も変わらないです。でも、自分は能力が低いと思っていても、素直にアドバイスを実行した生徒さんたちはすごく変わっていきます。何が変わるかって、人生が楽しくなり、見た目はもちろん、会社での役職が上がったり、老若男女を問わず、周りの人から愛されるようになるんですよ。
そして、健康状態もよくなる。男性と女性の働き方は違うのに、男性と対等に闘っていたため、脳梗塞と子宮の病気で一時は死にかけた生徒さんがいるんですけど、私の講座に通ってプラス思考になり、外見も綺麗になって周りから褒められて、いまでは医者がびっくりするほど健康になっているんですよ。これは医学では解明できないけれど、やはり気持ちがプラスに変わることによって、細胞が元気になるのだと思います。

人材教育家

井垣利英

いがき・としえ

愛知県生まれ。中央大学法学部卒業。フリーアナウンサーなどを経て、平成14年シェリロゼ起業。マナー、話し方、プラス思考、メイクなどの「自分磨きスクール」を東京と名古屋で開催。企業での「社員研修」を含めて年間100本ほど手掛ける。著書に『しぐさのマナーとコツ』(学習研究社)『プリンセス・マナーブック』(大和書房)『なりたい女になる力』(三笠書房)など多数。