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スウェーデンに本社を置くサンドビックグループは、世界最大の切削工具メーカーを中核として、世界130か国に展開するグローバル企業。そのグループ内の生産工場において、世界三大工場の1つに数えられるのが宮城県にある瀬峰工場だ。1度は本社から見放され、取り潰しの危機にあった同工場を蘇らせた藤井裕幸氏は、いかにして事態を好転させたのか。氏の取り組みとともに、その基盤となった仕事人としての半生を伺った。
サンドビック前社長
藤井裕幸
ふじい・ひろゆき
昭和24年奈良県生まれ。46年慶應義塾大学商学部卒業後、オークマ入社。製造、営業などを経て、米国現地法人立ち上げに携わり、通算13年間米国に滞在。平成12年サンドビックに入社し、副社長兼コロマント事業部長に就任。19年社長就任。サンドビックグループ日本統括代表を務める。28年に退任後は主に経営コンサルタントとして活動。著書に『究める力』(ダイヤモンド社)がある。