「近代日本経済の父」・渋沢栄一によって明治39(1906)年に創立された京阪ホールディングス。渋沢翁の創業精神を脈々と伝承する同社は、鉄道事業を中核としながらも、時代の変化に柔軟に対応し、新たな事業に果敢に挑戦することで今日の発展を築いてきた。経営トップとして同社を牽引し、様々な改革に取り組んできた加藤好文会長に、これまでの人生の歩みと共に、リーダーの条件、企業永続の要諦をお話しいただいた。
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鉄道敷設への熱意が伝わってくる渋沢栄一の直筆書簡(写真提供:京阪ホールディングス)
渋沢栄一(1840年~1931年)©国立国会図書館「近代日本人の肖像」
京阪ホールディングス会長
加藤好文
かとう・よしふみ
昭和26年京都府生まれ。50年東北大学卒業後、京阪電気鉄道(現・京阪ホールディングス)入社。流通事業本部流通開発部次長、経営政策室部長、取締役常務執行役員等を経て、平成23年社長。令和元年より現職。