血管が複雑に入り組み、最も手術が難しいと言われる臓器の一つ、肝臓。幕内雅敏氏はその専門医として30代の頃から革新的な手術方法を次々と編み出し、手術の成功率を上げることで、数多くの肝臓がん患者の命を救ってきた。70歳を超えてなお一道を歩み続ける幕内氏が内に宿す、信念の源泉に迫る。
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東和病院院長、外科医
幕内雅敏
まくうち・まさとし
昭和21年東京都生まれ。48年東京大学医学部卒業。国立がんセンター病院、信州大学医学部第一外科教授を経て、平成6年東京大学医学部第二外科教授。19年日本赤十字社医療センター院長就任。29年4月より東和病院院長。東京大学名誉教授。