「人生の四季」には、春夏秋冬の時が移り変わる四季、そして喜怒哀楽を経験する中で深まりゆく心の四季がある——。愛する娘の死、首の骨を折る大怪我……様々な人生の四季、悲嘆の時を乗り越え、講演活動を通じて命の大切さ、尊さを多くの人々、子供たちに語り続けているのが鈴木中人氏と腰塚勇人氏である。命の大切さを伝えるという使命に生きるお二人に、一度きりの人生を悔いなく生きる要諦、心の持ち方を語り合っていただいた。
この記事は約28分でお読みいただけます
NPO法人いのちをバトンタッチする会代表
鈴木中人
すずき・なかと
昭和32年愛知県生まれ。56年デンソー入社。平成4年長女の小児がん発病を機に、小児がんの支援活動、「いのちの授業」等に取り組む。17年会社を早期退職し「いのちをバトンタッチする会」を設立。1,000校を超える学校を訪問、講演や企業研修には30万人が参加。小学校道徳の教科書にもなる。著書に『子どものための「いのちの授業」~小児がんの亡き娘が教えてくれたこと』(致知出版社)、共著に『「いのちの授業」をつくる』(さくら社)などがある。
大怪我をした後の腰塚氏
心の持ち方を変え、奇跡的な回復を遂げた腰塚氏。両親と共に
『命の授業』講演家
腰塚勇人
こしづか・はやと
昭和40年神奈川県生まれ。大学卒業後、中学校の体育教師となる。平成14年スキーの転倒事故で首から下が全く動かなくなる重傷を負うが、多く方の支えのもと、心のあり方を転換し、奇跡的な社会復帰を果たす。その後、教職を辞し、自らの体験をもとに講演家として「命の授業」を展開。開始から12年で命の授業の回数は2100回を超え、聴講した人は80万人を超える。著書に『命の授業』(ダイヤモンド社)『気もちの授業』(青春出版社)などがある。