昭和34年の創業以来、本物の素材と心を込めた料理で地元北海道の人々に親しまれてきた焼き肉レストランの平和園。現在3代目社長として同社の経営を担う新田隆教が、目の難病とそれに伴う周囲との軋轢で、深い苦悩に沈んでいた時期があったとは、その快活な笑顔からは想像だにできない。社長就任に至る紆余曲折と、闇の中に光を見出すまでの道のりを振り返っていただいた。
平和園社長
新田隆教
にった・たかのり
昭和42年北海道生まれ。平成2年京都産業大学卒業。住友銀行に入行。在職中に目の難病を患う。その後長兄の事故を受け、平成12年に父親の経営する平和園へ入社。25年社長に就任。ほどなく失明するが、経営の一線で活動を続けている。