メキシコ五輪銀メダリストの君原健二氏、元プロボクサーの坂本博之氏。ともに日本人に広く知られる一流スポーツ選手だが、栄冠を手にするまでには辛い幼少期に始まる様々な人生の山坂を超えていく歩みがあった。お二人に共通するのは逆境を受け入れて、自身の成長の糧にしてこられたことである。
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メキシコオリンピック男子マラソン銀メダリスト
君原健二
きみはら・けんじ
昭和16年福岡県生まれ。東京、メキシコ、ミュンヘンと五輪3大会連続でマラソン競技に出場し、メキシコでは銀メダルを獲得。平成3年新日本製鐵退社後は九州女子短期大学教授などを歴任。競技者として35回、市民ランナーとしては39回、通算74回のフルマラソンをすべて完走。2020年3月には東京オリンピックの聖火ランナーとして福島を走る。
日本ライト級元チャンピオン
坂本博之
さかもと・ひろゆき
昭和45年福岡県生まれ。児童養護施設で育ち20歳でプロデビュー。全日本新人王・日本ライト級チャンピオン、東洋太平洋ライト級チャンピオンを獲得。平成19年に現役を引退。現在は自身が会長を務めるSRSボクシングジムで後進の育成に務めるとともに、「こころの青空基金」を設立するなど養護施設の支援を続ける。