国際情勢が激動する中、日本は安全保障をはじめ文字通り危機の最中にあることは事実である。その日本がこれからどのようにして活路を見出すべきなのか。岸田新政権は果たしてこの危機を乗り越えることができるのか。国家基本問題研究所理事長の櫻井よしこ氏、日本大学危機管理学部教授先崎彰容氏に語り合っていただいた。そこから浮かび上がるのは、他ならぬ日本人の意識こそが最大の危機という厳しい現実である。
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国家基本問題研究所理事長
櫻井よしこ
さくらい・よしこ
ベトナム生まれ。ハワイ州立大学歴史学部卒業後、「クリスチャン・サイエンス・モニター」紙東京支局勤務。日本テレビニュースキャスター等を経て、現在はフリージャーナリスト。平成19年「国家基本問題研究所」を設立し、理事長に就任。23年日本再生に向けた精力的な言論活動が評価され、第26回正論大賞受賞。24年インターネット配信の「言論テレビ」創設、若い世代への情報発信に取り組む。著書多数。最新刊に『亡国の危機』(新潮社)がある。
日本大学危機管理学部教授
先崎彰容
せんざき・あきなか
昭和50年東京都生まれ。東京大学文学部倫理学科卒業。東北大学大学院博士課程を修了、フランス社会科学高等研究院に留学。現在、日本大学危機管理学部教授。専門は日本思想史。著書に『国家の尊厳』『未完の西郷隆盛』『違和感の正体』『バッシング論』(いずれも新潮社)『ナショナリズムの復権』(ちくま書房)など。