共に昭和12年生まれの87歳、徒手空拳から事業を興し、一代で日本を代表する企業へと導いてきた二人の立志伝中の人物がいる。
ファンケル名誉相談役の池森賢二氏とドトールコーヒー名誉会長の鳥羽博道氏だ。
30年以上にわたり親交を深めてきた道友が初めて語り合う人間学談義に、人生と経営を発展させる要諦を学ぶ。
ファンケル名誉相談役、ファウンダー
池森賢二
いけもり・けんじ
昭和12年三重県生まれ。34年小田原ガス入社。48年退社。55年無添加化粧品事業を個人創業。翌年、ジャパンファインケミカル販売(現・ファンケル)を設立。平成11年東証一部上場。令和元年会長退任。現在、未来を担う経営者の発掘・支援を積極的に行っている。著書に『企業存続のために知っておいてほしいこと』(PHP研究所)など。
ドトールコーヒー名誉会長、創業者
鳥羽博道
とりば・ひろみち
昭和12年埼玉県生まれ。29年深谷商業高等学校中退。東京の飲食店勤務、喫茶店店長を経験し、33年ブラジルへ単身渡航。コーヒー農園で3年間働いた後、帰国。37年ドトールコーヒー設立。平成12年東証一部上場。17年会長に就任。18年より現職。著書に『ドトールコーヒー「勝つか死ぬか」の創業記』(日経ビジネス人文庫)など。