戦後の高度経済成長時代には、世界から〝ジャパン・アズ・ナンバーワン〟と称された日本。しかしいまやその輝きは見る影もなく、実質はアジアの後進国になりつつある。そう警鐘を鳴らすのは月尾嘉男・東京大学名誉教授である。政治、経済、歴史、文化、最先端技術まで様々な分野に深い知見を持つ月尾氏に、データが浮き彫りにする我が国の危機的現状、そして再び輝く国に復活するための針路を示していただいた。
この記事は約13分でお読みいただけます
図Ⅰ
図Ⅱ
東京大学名誉教授
月尾嘉男
つきお・よしお
昭和17年愛知県生まれ。40年東京大学工学部卒業。46年東京大学大学院工学系研究科博士課程修了。53年工学博士(東京大学)。都市システム研究所所長、名古屋大学教授、東京大学教授などを経て平成15年東京大学名誉教授。その間、総務省総務審議官を務める。著書に『日本が世界地図から消滅しないための戦略』(致知出版社)など。