人材育成こそ、企業発展の鍵を握るといわれるが、松下幸之助氏や稲盛和夫氏など、日本の名だたる名経営者たちは、いかに優れた人材を育て、強い組織を作り上げてきたのだろうか。40年以上にわたって日本企業の研究に取り組んでこられた加護野忠男氏に、名経営者たちのエピソードを交えながら、人を育てる要諦、強い組織をつくる秘訣について伺った。
甲南大学特別客員教授
加護野忠男
かごの・ただお
昭和22年大阪府生まれ。45年神戸大学経営学部卒業。47年神戸大学大学院経営学研究科修士課程を修了後、神戸大学大学院経営学研究科博士課程に学ぶ。48年より神戸大学経営学部助手、同講師、同助教授、同教授、神戸大学経営学大学院教授などを経て、現在神戸大学名誉教授、甲南大学特別客員教授を務める。『日本型経営の復権』(PHP研究所)『経営の精神』(生産性出版)『松下幸之助に学ぶ経営学』(日本経済新聞出版社)など著書多数。