新元号・令和の出典にもなり、改めて大きな注目を集めている『万葉集』。日本最古の和歌集にして、収録された歌の数は実に4,500余首。天皇から庶民に至るまで、多彩な詠み人たちが後世に伝えたかったことは何か。『万葉集』の魅力、そして現代を生きる私たちが学ぶべきものについて、東京大学名誉教授の小堀桂一郎氏に解説していただいた。
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東京大学名誉教授
小堀桂一郎
こぼり・けいいちろう
昭和8年東京生まれ。33年東京大学文学部独文学科卒業。36~38年旧西ドイツ・フランクフルト市ゲーテ大学に留学。43年東京大学大学院博士課程修了、文学博士。東京大学助教授、同教授、明星大学教授を歴任。現在は東京大学名誉教授。著書に『和歌に見る日本の心』(明成社)『歴史修正主義からの挑戰』(海竜社)『靖國の精神史』(PHP研究所)などがある。