中華料理の神様と謳われた陳 建民氏が創業し、各界の一流どころが訪れる四川飯店の2代目・陳 健一氏。片や東京を代表する割烹料理店として知られ、ミシュランから10年連続して星を獲得した新宿割烹中嶋の2代目店主・中嶋貞治氏。ともに2代目として繁盛店を切り盛りしてこられたお2人が語る、先代からの教えや料理人としての矜持、そして繁盛店に欠かせないものとは──。
四川飯店オーナーシェフ
陳 建一
ちん・けんいち
昭和31年東京都生まれ。玉川大学文学部英文科卒業後、父・陳建民氏が経営する赤坂四川飯店で修業を始める。平成2年四川飯店グループ社長に就任。テレビ番組「料理の鉄人」の中華の達人として数々の名勝負を繰り広げる。20年に「現代の名工」を受賞。
新宿割烹 中嶋2代目店主
中嶋貞治
なかじま・さだはる
昭和31年東京都生まれ。祖父は北大路魯山人主宰の「星岡茶寮」初代料理長。京都で修業後、父・貞三氏の跡を継ぎ55年に「新宿割烹 中嶋」二代目店主となる。受賞歴は「江戸の名工」ほか多数。平成21年に設立された「超人シェフ倶楽部」で会長を務める。