69歳で起業。今後のエネルギー問題のカギを操るリチウムイオン電池の開発に、80歳のいまもなお情熱を燃やす吉田博一氏。その吉田氏を支援し、自身も200社超のグループを擁する起業家とし二て金融界に新たな地平を開き続ける北尾吉孝氏。それぞれの道で一剣を持して歩んできたお二人に、事業に懸ける思い、人生に対する信条を語り合っていただいた。
エリーパワー社長
吉田博一
よしだ・ひろいち
昭和12年東京生まれ。36年慶應義塾大学法学部卒業。住友銀行入行。取締役、副頭取を経て、平成9年住銀リース(現・三井住友ファイナンス&リース)社長に就任。13年同社会長兼社長。14年同社特別顧問。15年慶應義塾大学大学院政策・メディア研究科教授。18年エリーパワーを創業し社長に就任。現在に至る。
SBIホールディングス社長
北尾吉孝
きたお・よしたか
昭和26年兵庫県生まれ。49年慶應義塾大学経済学部卒業。野村證券入社。53年英国ケンブリッジ大学経済学部卒業。ワッサースタイン・ペレラ・インターナショナル社常務取締役、野村企業情報取締役、野村證券事業法人三部長などを経て、平成7年ソフトバンク常務取締役。平成11年ソフトバンク・インベストメント(現・SBIホールディングス)社長に就任。著書に『何のために働くのか』(致知出版社)など多数。