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白血病をはじめとする血液の難病に有効な治療法、骨髄移植。これを実施するために不可欠なのが、移植可能な提供者を見出すための骨髄バンクである。日本にまだ骨髄バンクがなかった37年前、自身の罹患を機に骨髄バンクの設立・普及に立ち上がった大谷貴子さん。死を乗り越え、別れを乗り越え、難病に苦しむ多くの人に光をもたらしてきた彼女を突き動かす一念に迫った。
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全国骨髄バンク推進連絡協議会副会長
大谷貴子
おおたに・たかこ
昭和36年大阪府生まれ。61年千葉大学大学院在学中に慢性骨髄性白血病と診断される。63年母親から骨髄移植を受け退院。平成元年東海骨髄バンク設立。3年財団法人骨髄移植推進財団(日本骨髄バンク)を設立。17年全国骨髄バンク推進連絡協議会会長に就任 。23年より副会長。著書に『白血病からの生還』(リヨン社)『生きてるってシアワセ!』(スターツ出版)など。