1月27日、東京プリンスホテルの大会場に1,150人の参加者を得て、「致知新春特別講演会」を開催した。4年ぶりのリアル開催である。講師は禅の高僧・青山俊董氏と作家の五木寛之氏。共にそれぞれの道を高め深めてこられた講演は人生の示唆に溢れ、満場の参加者の心を熱い感動で包むものになった。
お二人には3つの共通点がある。1はお釈迦さんの教えを人生の信条にしていること。2は共に91歳、生涯現役であること。3は共にこの道一筋60年であること。
将棋の永世七冠・羽生善治さんは言っている。
「一つのことに対して10年20年30年、同じ姿勢、同じ情熱を傾けられることが才能だと思う」
名言である。では60年、一つのことに同じ姿勢、情熱を傾けられる人とは何だろうか。本誌は天才である、と思う。ただし、本誌のいう天才とは「天の力を借りられる人」の謂である。