昨年(2016年)、激闘の末に日本シリーズで広島東洋カープを破り、10年ぶりの日本一に輝いた北海道日本ハムファイターズ。その栄光の立役者になったのが、今年(2017年)監督就任6年目を迎える栗山英樹氏だ。固定観念に囚われない采配や、選手の能力を最大限に引き出す指導などで定評のある栗山監督は、いかにしてチームを頂点へと導いたのか。選手時代から幾多の艱難辛苦を乗り越え、いままさに玉のような輝きを放つ栗山監督の言葉から、組織を活かすリーダーの神髄を学ぶ。
北海道日本ハムファイターズ監督
栗山英樹
くりやま・ひでき
昭和36年東京都生まれ。59年東京学芸大学卒業後、ドラフト外でヤクルト・スワローズに入団。平成元年ゴールデングラブ賞を受賞。2年に現役引退後は、解説者、スポーツジャーナリストとして活動。23年北海道日本ハムファイターズ監督に就任。就任1年目にしてチームをパ・リーグ優勝に導くも、翌年は最下位に低迷。28年にはパ・リーグ優勝と日本一を成し遂げた。著書に『未徹在』『「最高のチーム」の作り方』(ともにKKベストセラーズ)など多数。