2024年5月号
特集
倦うまず弛たゆまず

倦うまず弛たゆまず

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「倦うまず」は「飽きない」、「弛たゆまず」は「心を緩ゆるめない」ということである。1つのことを始めたら途中でいやになって投げ出したりしない。孜々ししとして努力を続ける。その大事さを説いている。人間の心が陥りやすい通弊つうへいを戒めた言葉と言える。

『論語』の子路しろ編にこういう有名な言葉がある。

子路 政まつりごとを問う
子曰く 之に先んじ之を労す(先之労之)
益を請う 倦むことなかれ(無倦)

弟子の子路が政治の心得を尋ねた。孔子が「皆より先に苦労をし、皆をねぎらってやることだ」と答えた。この答えに満足しなかった子路が「もっと他にありませんか」と聞くと、孔子はこう言った。「無倦──飽きることなく続けることだ」