古巣 馨氏は、長崎で活動を続けているカトリックの神父。隠れキリシタンの家に生まれ、運命的な出会いから神父への道を歩み出すことになった。古巣氏は神父の道を歩む中で、名もなき多くの人たちと出会い、その生き方を通してキリストの福音の真の意味を知ることになる。忘れ難いいくつかの思い出やそこでの尊い気づきについて語っていただいた。
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神父となるきっかけをつくった平松一夫氏と少年期の古巣氏
カトリック長崎大司教区司祭
古巣 馨
ふるす・かおる
昭和29年長崎県生まれ。56年初来日したヨハネ・パウロ2世教皇により司祭叙階。現在、長崎大司教区法務代理、長崎純心大学教授、福岡カトリック神学院講師、列聖列福特別委員会委員、長崎刑務所教誨師などを務める。信徒発見などキリシタン史をテーマとして活動を続ける劇団「さばと座」を主宰。