覚醒剤中毒から立ち直った体験を基に、元受刑者の雇用や刑務所での講演活動に力を尽くすドリームジャパン社長の長原和宣氏。創業以来、500人以上の元受刑者を雇用し、その多くを更生に導いてきた北洋建設社長の小澤輝真氏。元受刑者が出所後も当たり前に働き、自立できる社会を実現するという共通の志に燃えるお二人が語り合う、百折不撓の歩み、人生の試練を乗り越える中で見えたもの——。
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「職親プロジェクト」北海道シンポジウムで思いを訴え長原氏(中央)と小澤氏(左)、千房の中井政嗣氏
ドリームジャパン社長
長原和宣
ながはら・かずのり
昭和43年北海道帯広生まれ。高校中退後、61年陸上自衛隊入隊(平成2年夜学にて高校卒業)。除隊後、運送業に従事。その頃、覚醒剤中毒に陥るも克服し、平成13年に長原配送(現・ドリームジャパン)を創業。現在、事業経営と共に、一般社団法人ナガハラジャパンドリームを設立し、前科者の更生活動を全国で推進。就労支援を行う日本財団「職親プロジェクト」にも力を入れている。
北洋建設社長
小澤輝真
おざわ・てるまさ
昭和49年北海道札幌生まれ。創業者である父の死に伴い、18歳で北洋建設に入社。平成24年父と同じ難病「脊髄小脳変性症」を発症。放送大学教養学部、日本大学経済学部卒、放送大学大学院修士課程修了(犯罪者雇用学専攻)。受刑者雇用の実績が高く評価され、「東久邇宮文化褒賞」「東久邇宮記念賞」、法務省より「法務大臣感謝状」、札幌市より「安全で安心なまちづくり表彰」など受賞・表彰多数。