言葉を発することも、自由に体を動かすこともできない重度障碍者には言葉も意思もない──。そんな世間一般の常識を覆した人物がいる。國學院大學教授の柴田保之氏だ。氏はいかにして常識を打ち破ることができたのか。その過程とともに、研究を通じて見えてきた世界について。筑波大学名誉教授の村上和雄氏が迫る。
國學院大學人間開発学部初等教育学科教授
柴田保之
しばた・やすゆき
昭和33年大分県生まれ。62年東京大学大学院教育学研究科単位取得退学。同年國學院大学に勤務。専門は重度・重複障碍児の教育に関する実践的研究。著書に『みんな言葉を持っていた』(オクムラ書店)『沈黙を越えて』(萬書房)などがある。
筑波大学名誉教授
村上和雄
むらかみ・かずお
昭和11年奈良県生まれ。38年京都大学大学院博士課程修了。53年筑波大学教授。平成11年より現職。23年瑞宝中綬章受章。著書に『スイッチ・オンの生き方』『人を幸せにする魂と遺伝子の法則』、共著に『遺伝子と宇宙子』(いずれも致知出版社)などがある。