2018年1月号
特集
仕事と人生
対談
  • TBM社長(左)山﨑敦義
  • ユーグレナ社長(右)出雲 充

ひたむきなエネルギーが
時代を動かす

資源の枯渇が叫ばれる中、紙やプラスチックの代替になる画期的な新素材・ライメックスを手掛ける山﨑敦義氏。貧国の栄養事情解決の切り札として、さらにはクリーンな新燃料として期待されるミドリムシを手掛ける出雲 充氏。ともにゼロから立ち上げた事業が、いま世界を大きく変えつつある。二人は仕事と人生にどう向き合ってきたのか。そのひたむきな歩みを語り合っていただいた(写真:ユーグレナ本社のロビーにて)。

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ともに険しい道を行く同志として

出雲 先日のご講演は実に素晴らしかったですね。山﨑さんのお話を久しぶりにじっくり伺って、とても気持ちが高まっているところでしたから、きょうの対談はもう最高のタイミングで、とても楽しみにしておりました。

山﨑 僕も本当に嬉しいです。僕らのように、世の中にないものを形にして、グローバルで挑戦していく人間にとって、同世代の出雲さんが先を走ってつくってくださった道というのは非常に大きな財産で、こうしてお話しさせていただくと、とても勇気づけられるんです。
僕が紙やプラスチックの代替だいたいとなる新素材「ライメックス」を開発するために資金調達に乗り出したのは、リーマン・ショックの後で、大きな出資に応じてくださるベンチャーキャピタルがなくて随分苦労しました。ですから、そういう中で出雲さん率いるユーグレナが東証マザーズ上場を果たされたのは本当に嬉しかったですね。あれは2012年でしたね。

出雲 ええ、そうです。

山﨑 もちろん出雲さんにそんな自覚はないかもしれませんが、それを機にこの国でようやく大きな資金を必要とするベンチャーにも再びお金が集まり始めたのは、ユーグレナがつくられた大きな功績だと僕は思っています。

出雲 本当は志あるベンチャーにもっと出てきてほしいのですが、現状はまだまだ厳しい。そういう中で山﨑さんのように、この険しい道を志を持って走っている同世代の方がいらっしゃるのは私にとっても嬉しいことですし、こんなに勇気をもらえることはないんです。

TBM社長

山﨑敦義

やまざき・のぶよし

昭和48年大阪府生まれ。中学卒業後に大工となる。平成5年中古車販売業を始める。23年TBMを設立し、社長に就任。従来のストーンペーパーと異なる、紙やプラスチックの代替となる石灰石を主成分にした新素材ライメックスを開発。日経スペシャル「カンブリア宮殿」10周年500回記念番組に登場。資源の枯渇や環境問題の克服に貢献すべく尽力している。