紀元前753年に建国され、1200年の歴史を刻んだローマ帝国。最盛期には地中海全域を掌中に収めるなど空前の版図を誇った大帝国だったが、終わりの時を免れることはできなかった。ローマはいかにして興隆し、そして亡びたのか。ローマ史がご専門の本村凌二氏がその要因を語る。
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東京大学名誉教授
本村凌二
もとむら・りょうじ
昭和22年熊本県生まれ。48年一橋大学社会学部卒業。55年東京大学大学院人文科学研究科博士課程修了。東京大学教養学部教授、同大学院総合文化研究科を経て、現在は早稲田大学特任教授。専門は古代ローマ史。著書に『はじめて読む人のローマ史1200年』(祥伝社新書)『教養としての「世界史」の読み方』(PHP研究所)など多数。