2021年12月号
特集
死中活あり
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死中しちゅうかつあり

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    東洋学の泰斗たいと・安岡正篤師に「六中観」なる言葉がある。人物を修錬するための方途ほうとを説いた言葉である。

    忙中閑あり─―どんなに忙しい中でも閑はつくれるし、またそういう余裕を持たなければならない。
    苦中楽あり─―どんな苦しみの中にも楽は見つけられる。
    死中活あり─―もう駄目だという状況の中にも必ず活路はある。