個性の異なる複数のランナーが襷を繋いで勝敗を競う駅伝。高い総合力が求められるこの競技で無類の強さを発揮し、全日本大学女子駅伝対校選手権大会で史上初の7連覇を成し遂げたのが名城大学女子駅伝部である。ゼロからチームを育ててきた米田勝朗氏は、初めて日本一を実現した後、その成功体験と決別して常勝軍団をつくり上げてきたという。勝ち続けるために大切なことは何か。体験を通じて掴んだ心得に迫った。
名城大学女子駅伝部監督
米田勝朗
よねだ・かつろう
昭和43年宮崎県生まれ。日本体育大学卒業、同大大学院体育学研究科修士課程修了。弘前大学大学院医学研究科博士課程(医学)修了。平成6年名城大学に赴任。助手、講師、助教授、准教授を経て教授に就任。その傍ら女子駅伝部を立ち上げ、11年の全日本大学女子駅伝対校選手権大会で初入賞、17年には東海地方の大学では初の優勝を飾る。令和5年、全日本大学女子駅伝対校選手権大会7連覇という前人未到の記録を打ち立てる。名城大学法学部教授。医学博士。