五木寛之氏が、かの臨済宗僧侶・松原泰道師と『致知』誌上で対談したのは平成20(2008)年。読者からの反響を受け、お二人による書籍、講演会にも発展した。あれから10年。鬼籍に入った松原師の志を継ぐ横田南嶺氏が五木氏と対面する。当代一の人気作家と宗門の一派を担う禅僧は、いまの世をどう捉えているのか。お二人の語り合いから、この大転換期を歩んでいくための人生の法則を探った。
作家
五木寛之
いつき・ひろゆき
昭和7年福岡県生まれ。27年早稲田大学露文科入学。41年小説現代新人賞、42年直木賞、51年吉川英治文学賞を受賞。また英文版『TARIKI』は平成13年度『BOOK OF THE YEAR』(スピリチュアル部門)に選ばれた。14年菊池寛賞、22年『親鸞』で毎日出版文化賞を受賞。
臨済宗円覚寺派管長
横田南嶺
よこた・なんれい
昭和39年和歌山県生まれ。62年筑波大学卒業。在学中に出家得度し、卒業と同時に京都建仁寺僧堂で修行。平成3年円覚寺僧堂で修行。11年円覚寺僧堂師家。22年臨済宗円覚寺派管長に就任。29年12月花園大学総長に就任。最新刊に『自分を創る禅の教え』(致知出版社)。